夏バテ予防に!
今年も暑さの厳しい季節となりました。
気温に加え湿度も高い日本の夏は、近年過酷さを増していると感じている方も多いのではないでしょうか。
夏バテは、高温多湿による体力の激しい消耗、食欲不振からくる栄養失調や脱水状態、熱帯夜等による睡眠不足などの原因が重なり合って起こるものだとされています。夏バテ解消には、質の良い食事と快眠が基本。「分かってはいるけど…食欲がなくて…」という時は、薬味を使った食養生を試してみてはいかがでしょうか?薬味には「身体を健やかにする」働きを持っているんですよ。
【みょうが】清涼感のある香りは有効成分由来
Myoga
みょうがの独特な香りはアルファピネンという成分によるもの。発汗や血液循環などの機能を促す効果があることで知られています。ひのきに似た香りで、リラックス効果も。
〔美味しいみょうがの選び方〕みずみずしくてふっくらと丸みがある。身が固く締まっている。つやつやとして傷がない
【生姜】夏は新生姜が旬!食欲増進の味方
ginger
生姜に含まれるシネオールという成分には、食欲増進や疲労回復の効果があり、夏バテ予防にぴったり。ショウガオールやジンゲロールなどの有効成分は代謝を高め、免疫力向上など体調を整える効果があります。通年出回っている生姜ですが、夏が旬の柔らかな新生姜を楽しむのも◎。
〔生姜の選び方〕
皮に黒ずみや傷がなく、形がふっくらとして固いものを選びます。
【青じそ】実は栄養価も高い名脇役
Blue perilla
ぺリアルデヒドという芳香成分は、食欲増進や防腐・殺菌効果があると言われています。可食部100gあたりのβカロテン含有量は、人参をはるかに凌ぐ量!(と言っても、青じそ100gを食べることは難しいのですが……)その他、カルシウムやミネラルも豊富で、不足しがちな栄養バランスの補正にも役立ちます。
〔青じその選び方〕
葉がみずみずしくはっきりと濃い緑で変色もなく、香りも強く感じられるものがおすすめです。 全体に張りがあって葉が盛り上がっているもの、茎の切り口が黒ずんだりしていないものが新鮮です。
【わさび】鼻腔をくぐる香りは、大人の愉しみ
wasabi
鼻にツーンと抜ける刺激は、日本を原産とする本わさびの特徴で、すりおろして細胞壁が壊れる際に生成されるアリルイソチオシアネートという成分によるもの。優れた抗菌作用があり、香りと辛味は、食欲増進、消化促進などの効果があるとされています。おろしたてのわさびに特に効果があるので、夏は生わさびを粋に楽しむのもいいかもしれませんね。
〔美味しい生わさびの選び方〕
茎の部分にしおれがなく、みずみずしい鮮やかな緑色のものが良いです。 中太で、根もとから茎が付いている上の方まで同じくらいの太さで、円柱形に近く、大きくなくても手にした時にずっしりとした「重み」があるものを選びましょう。